CRIMSONブログをご覧の皆様、ご無沙汰しております。元LB#40安藤駿です。
5年間続けてきた部活が無くなった日々はなかなか退屈です。長くやってきた反動なのか、時々無性にタックルしたくなる衝動が襲ってきます。
暇を持て余した世の大学生がインターンなり、留学なりしたくなる理由がやっとわかりました。
後輩のみなさんは熱中出来ることがあるってなかなかないことだと思うので、そのことに感謝するべきなのかもしれません。
現役の方々がアメフトに感謝するのであれば、僕の方も5年間アメフトを続けられたことに感謝しなければなりませんね。
まずは先輩方。クソ生意気なガキだった自分が、小生意気な青年くらいにはなれて、普通くらいのフットボーラーになれたのは先輩方に厳しく、優しく教えていただいたからです。本当にありがとうございました。先輩方全員が自分には輝かしい憧れの存在でした。
後輩さん達。今年1年厄介な存在だったと思います。偉そうにしてる5年目の人間がいるのは嫌だったでしょう。ご容赦ください、僕は不器用なもんでそういう自己表現しか出来ませんでした。後悔はしてません。ただそれを老害だと笑って受け入れてくれてる君たちの存在は本当に助かりました。ありがとう。
君たちは本当に人としてもフットボーラーとしても尊敬出来る人達がいっぱいでした。4年生は社会に出ても多分素敵な方々になると思うし、3年生以下には来年多大な期待を寄せています。
同期。一緒に引退したかった。4年の冬は疎外感と孤独にひたすら悩まされてました。ただ今となっては、今年のような楽しい試合を出来なかったことが可哀想で仕方ありません。これからもよろしく。
両親へ。なかなか面と向かっては言えませんが、読んでると思いますので。5年生になるわ、毎年怪我するわで、本当に迷惑かけっぱなしでした。怪我するたびに支えてくれて、毎試合応援来てくれて、ありがとうございました。いつまでも健康でいてください。
感謝の言葉も伝えましたし、後輩のためになるかはわからないのですが、自分の学びを残したいと思います。
1つ目は、「プライドを高く持つ」ことです。スマートにやれということではありません。「自分がこんなところで終わる選手じゃない」ってことを日々言い聞かせてみてください。自分はこういう気持ちを持ち続けて、何度も怪我から戻ってきたし、相手に負けないように努力出来たと思ってます。こうして高いプライドに基づいて逃げずに進んでいると、いつの間にか誇れる自分が出来上がってくるはずです。この誇れる自分が何かに負けて、また努力するという循環が作れると、どんどん強くなっていけるはずです。いい素材を持っている人がいっぱいいると思うので。
2つ目は、「目の前のプレーだけに没頭する」ということです。4年目までは結構試合で追い詰めれて浮き足立つことが多かったと思ってます。5年目は、自分の人生の教科書「ハイキュー」(ほんとに読むとメンタルの勉強になると思うので、皆さん是非。)から、タスクフォーカスなるものを学び実践していました。簡潔に書くと、「変えられるのは目の前のことだけ、だから過去の結果は気にしてもしょうがない」という意味合いです。
これをすると何がいいかっていうと、プレッシャーを感じなくなります。プレッシャーを真っ向から克服して集中出来たらめちゃくちゃかっこいいと思いますが、実際にそんなこと出来る人ばかりではないと思うので、「プレッシャーを解放」させてあげてください。それだけでどんな時も練習のパフォーマンスを保てるはずです。
2021年はこういう雰囲気をチームが持ってたから競り勝てたんだろうなと勝手に思ってます。
最後に、アメフトを楽しんでください。僕はフィールドでよく騒いでたと思うんですけど、ほんとに楽しくて自然と騒いでしまってました。これだけ見た目も音も派手で、カッコいいスポーツないと思ってます。そして仲間のカッコいい1プレーを喜んでいる瞬間は最高です。
辛いこともきっちり乗り越えて楽しいことを増やしていってください。
こんな最高の青春をまだ送れる現役の皆さんが心底羨ましいです。
大変な状況が続いてると思いますが、今できることを考え続けて頑張ってください。長々と読んでいただきありがとうございました。最後は敬愛する私の同期に倣って駄文を締めたいと思います。
僕のかけがえのない青春よ、ありがとう。そしてさようなら・・・