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2022

【2021引退ブログ 田中朝陽】引退を迎えて

CRIMSONブログをご覧の皆様、こんにちは。元RB#20田中朝陽と申します。平素より多大なご支援ご声援ありがとうございます。

引退ブログということで、普段は話さないような心の内を記したいと思います。

個人的に一番の思い出は4年春の立教戦です。
2021CRIMSONの初戦。暑くて足が攣るし、でかいDEと当たるし、人数少ないから走り続けるしで試合中ずっと苦しかったです。しかしそんな中でも前半は互角に戦えたこと、DLやLBへのブロックが上手くいったこと、そして自分がボールを持ってゲインできたこと。結果的には20-45で負けてしまいましたが、TOP8相手に最後の最後まで勝利を目指してバチバチにやり合えたことが1番嬉しかったです。それまでの試合でももちろん熱い気持ちを持って臨んでいたことは間違いないですが、試合への没入度がそれまでとは違ったように感じます。4年生として、とかRBとして、とかそういう枠組を通り越して、チャレンジャーとしてただ立教を倒すことだけを目指して走り続けました。この心の底からの熱さこそが本当のアメフトの醍醐味だということにこの試合で気づくことができました。目の前の1プレーということはよく言われてきましたし意識もしてきましたが、この試合を通してその真の意味がわかった気がします。チャレンジャー精神って大事なんだなと気づくことができました。うまく言葉にできていないけど、4年間の中で一番心に刻まれているのがこの立教戦でした。

10/10に幕明けた秋シーズンは非常に苦しかったです。初戦の東工大戦。もっとゲインできたはずなのに、緊張して本来の自分の実力が出し切れなかったのが悔しかったし、自分のせいで負けたと本気で思いました。ここで昇格が絶たれやりきれなかったです。


そんな苦しい状況でもその後の関東学院戦、上智戦、拓殖戦ではすべて勝利という形で終えることができました。勝利で終わってもあのときこうしてれば、という後悔が尽きません。なんなら引退した今でもそう思うことがあります。最後の拓殖戦、直前のプレーで足が攣ったせいでビクトリーフォーメーションに参加できなかったことは特に悲しいです。

後悔ないようにとよく言いますが、これって本当に難しいことだということに気づきました。後悔するのは良くないとよく言われますが、後悔ってするんだなと。でも最後チームとして勝てた喜びの方が強く、自然と笑うことができました。最後笑えたことでなんだかすっきりしました。この最後の幸せな気持ちこそが4年間本気で取り組んできたことで得られた一生の財産です。

この4年間、間違いなく人生で一番濃密な時間が過ごせました。アメフトなんて新勧されるまで知らなかったです。大学に入って週5も部活している大学生がこんなにもいるなんて信じられなかったです。でも自分の大学生活を充実したものにするために、そして今までの中途半端な自分を打開するために、新勧されて憧れたアツくかっこいい先輩のようになるために勇気を振り絞って入部宣言しました。自分が悩みに悩んで取ったCRIMSONという選択を無駄にしたくなかったから。絶対にこの軸だけはぶらさないと決めたから、身体も精神も頭もCRIMSONのためにずっとフル稼働させて最後まで走り抜けられました。

後輩達へ。モチベーションを維持するのは難しいことだけど、0から1を作るよりかはまだ簡単だと思います。だからどんなにオンラインの活動に嫌気がさしても、練習に行くのが苦しくても、ウエイトに行くのが億劫になっても、行動し続けてください。入部時に灯したモチベーションの火を4年間絶やさずに走り続けて欲しいです。一皮も二皮も剥けて強い自分になるためにはそれしかないです。
RBパートへ。接点パーリー藤本を筆頭に向井、中西、岩田。絶対に僕より接点極めてください。小さい目標だと思うので、多少気が楽になったと思います。期待しています。

これまで関わってくださった先輩方、後輩達、同期、そしてOBOGの方々、コーチの皆様、両親、その他全ての方々へ、自分の4年間のアメフト生活を彩ってくださりありがとうございました。皆様の支援なしではここまでやってこれなかったと本気で思います。数え切れないほどの人達に支えてもらって今の自分がいるのだなと改めて感じることができました。感謝申し上げます。

最後に
同期の須藤君へ
直接言うのは恥ずかしいのでこの場を借りて。
唯一の4年間RB同期。拓仁は1年生のときから試合に出ていて輝いていた。いつも拓仁に追いつけるようにと思って俺は必死に練習していた。ずっと背中を見てたけど、追いつけなかった。同期だけどそんな存在だった。拓仁がどう思っているかはわからないけど、最後まで2人で走り続けてタッチダウン量産しようって俺は勝手に思ってた。
正直拓仁が怪我したときなんて声かけていいかわからなかった。でもグラウンド来て元気そうだったから普段通り接してた。東工大戦以降は拓仁の分までと思って、俺こそがCRIMSONのエースRBだと思ってアメフトに向き合った。結果試合で拓仁の分まで走れたとは自信持っては言えないけど、俺の心の中にはいつも拓仁がいた。4年間共に頑張れて本当に良かった。ありがとう。かけがえのない時間と出会いと感情をありがとうございました。
CRIMSONの今後の更なる発展を祈っております。

元#20RB 田中朝陽 


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