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2022

【2021引退ブログ 須藤拓仁】ラストシーズン

CRIMSONブログをご覧の皆様、こんにちは。元RB#10須藤拓仁です。
日頃より多大なるご声援、ご支援ありがとうございます。中塚くんのように後輩のためになるようなかっこいいことを書きたかったのですが特に何も思いつかなかったので、ラストシーズンを振り返ってみたいと思います。

2021年10月10日、ラストシーズンの初戦の1Q、僕はみんなより一足先にプレーヤーを引退しました。

1年生のシーズンでは初戦から試合に出場させてもらい、2年生のシーズンではコーチからエースに任命され、3年生のシーズンではなかなか期待に応えられず悔しい思いをし、全てをかけて臨んだ4年目のシーズン。

あいつに持たせたらなんとかしてくれる、そんなRBになりたくて練習してきました。ほぼ全てのオフを返上して週7で小平に通い、午後練の日の午前中は近くの公園で体を動かし、食事や睡眠にもこだわりました。日々の積み重ねは着実に実力に繋がり、TOP8や社会人が相手でもある程度やれるという自信がつきました。オフェンスコーディネーターの安斎さんにはもっと自分の出場比率をあげて欲しいと頼みました。こうして始まった大学最後のシーズン。

そして始まった瞬間にあっけなく終わりました。初戦の1Q、相手にタックルを受けて倒れたあと、僕の左腕はありえない方向に曲がりました。一瞬で全ての終わりを悟りました。シーズンアウトは誰が見ても明らかでした。救急車の中、脱げなくなって切られていくユニフォームを見て自分はもうCRIMSONの10番をつけてプレーすることはできなくなったんだということを感じました。たったの10分でラストシーズンは終わり、ほんの一瞬で4年間積み上げて来たものが崩れ落ちました。

思い描いていたラストシーズンではなかったです。自分がタッチダウンを取って、チーム一丸となって勝利して、BIG8に昇格して、みんなで笑って終わる、そんなシーズンを思い描いていました。不甲斐ない結果に終わり、悔しさと申し訳なさでいっぱいです。もっとみんなと一緒にプレーしたかったし、支えてくれた人たちに活躍する姿を見せたかったです。

怪我から約3週間後、手術を終えてグラウンドに戻りました。今まで好き勝手やらせてもらってた分、引退までの2ヶ月間はあまりみんながやりたくないようなことを率先して行いました。やれることは限られていたけれど自分ができることは最大限やってきたつもりです。最後には少し良いこともありました。引退試合のビクトリー・フォーメーションに出れたことは最高の思い出です。一生忘れないと思います。ありがとうございました。

後輩たちには強くなって欲しいです。BIG8にいけるように、活躍できるように、そして何より怪我なくシーズンを終えられるように強くなってください。迷ったら苦しい方を選んで、たくさん挑戦して失敗して強くなってください。もし仮に怪我しても前を向き続けてできることを積み重ねていけばきっと少しは良いことがあるはずです。僕もXリーグで頑張るのでお互いにいい刺激を与え続けられたらいいなと思います。応援しています。

今思い返せば、みんなとアメフトすることができてとても楽しかったです。たくさん良い思い出ができました。人生をかけて挑戦したいと思えるスポーツとこの素晴らしい仲間たちに出会えて幸せでした。
4年間ありがとうございました。


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