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2019

2018引退を迎えて #16南澤賢宏

最後の試合が終わって以降、食事から睡眠から様々なことに気を使っていた今までの生活から一転、お腹が空いても気にせず、夜の12時を回ってもベッドに急がず、そんなゆとりのある生活をしていると、ふと今までの4年間が自然と思い出されます。

引退ブログを書くせっかくの機会なので、普段は全く話さないような僕の心の内をここで記そうと思います。

思い返せばこの4年間、様々なことがありました。辛かったこと、苦しかったこと、楽しかったこと、嬉しかったことなど、様々な経験をし、様々な思いを持ちながら、全力疾走した4年間でした。

最も心に残っていることは、2年生時の入れ替え戦で勝利し1部昇格を果たしたときのことです。有難いことに大事なプレーを任せていただき、チームをこの手で勝利へと導くことができ、それまで経験したことのない喜びを味わうことができました。それ以降、チームを自らの手で勝利へ導き仲間を笑顔にしたい、そして最高の喜びを仲間と共に一度でも多く味わいたい、という思いのもとプレーをしていました。

しかし、その約半年後、以前怪我をしていたところを再び怪我してしまい、2度目の手術を経験しました。

そこから約1年に及ぶリハビリの間、様々な葛藤がありました。怪我をした箇所の状態はあまり良くなく、そのような中で、自分の将来のこと、そしてなによりも高校からアメフトを始めた僕を心配しながらもずっと応援し様々な面で支えてくれていた両親の思い、これらのことを考えてアメフトを辞めるという決断を下そうとしていました。実際に何人かのコーチの方々、そして同期にもそのような話をしていました。

ですが、皆と話をし、そしてじっくり考えると、どうしてもそのような決断を下すことはできませんでした。僕を必要としてくれ、期待をしてくれ、復帰を心待ちにしてくれていたチームメイトの思いに応えるため、そして僕が2年生のときに経験した喜びを皆で味わいたいという自分自身の願いを実現させるため、さらには、高校で使用していた防具を捨てていたにも関わらず大学入学時に下したCRIMSONへの入部という決断に対して、今ここで辞めてしまえば後悔が残ってしまうと思い、そのような後悔を残さないため、4年目の最後のシーズンを選手として挑むことを決意しました。

このような強い決意のもと臨んだシーズンでしたが、結果はついてこず、3部との入れ替え戦で辛くも勝利し2部残留という結果になりました。このようなシーズンでしたので、様々な試合のプレーの中での後悔は尽きることはありませんでした。

しかし、CRIMSONに入部したこと、そして最後のシーズンを選手として復帰し挑んだことにはなんの後悔もありません。それはやはり、CRIMSONに入部して以降の4年間、特に最後の1年間、アメフトと向き合い努力し全力で挑んできたからだと思います。このシーズン、選手としてプレーしたことによって患部の状況が悪化し、将来早い時期に杖をついての生活が始まったとしても、もう一度手術を行い意識が朦朧としながら全身麻酔から目覚めたとしても、これは勲章だと笑顔で言いきってやります。

自分語りはこのくらいにして、こんな僕でも伝えたいことがあるのでそれを記したいと思います。

後輩の皆も、これからのCRIMSONでの生活において様々な決断の瞬間が訪れるはずです。僕と同じような経験、もしくはそれ以上に苦しい経験をし、難しい決断をしなければならないかもしれません。そのようなときにどのような決断をしたとしても、決断をした以上その決断を後悔しないように全力で挑んでください。決断をするときにはそれが良い結果に繋がるかはわかりませんが、それがより良い結果となるよう努力することはできます。大学に入学し新生活に胸膨らませながら、数ある選択肢の中からCRIMSONへの入部を決めてくれ、共に闘ってくれた皆には絶対に後悔をして欲しくありません。最後に、CRIMSONに入って良かった、と思えるように頑張ってください。

そして、最高の喜びの瞬間を皆で経験して欲しいです。この1年間、そのような瞬間を経験させてあげることができず、とても申し訳なかったです。皆ならできると信じています。

そして、なによりも両親に感謝を伝えなければなりません。高校でアメフトを始めるときに反対していたにも関わらず結局は僕の意思を尊重してくれ、大学ではアメフトはやらないという約束だったにも関わらずCRIMSONに入部した僕を様々な面で支えてくれ、2度も手術をし心配や迷惑をかけたにも関わらず最後まで応援してくれ、そんな両親には感謝しかありません。多分、直接言ったことはないけれど、本当にありがとうございました。両親がこのブログを見ているかはわかりませんが、この思いが伝わればと思います。

長くこれまでの思いを綴ってるうちに、気がつけば夜中の1時30分となっていました。お腹も空いていますが気にせずベッドへと向かい、お昼頃まで寝たいと思います。

おやすみなさい。

さようなら、かけがいのない4年間。

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