CRIMSONブログをご覧の皆さま、こんにちは。副将・Offリーダーの内藤翔です。
とてもうれしいことに、やっと練習が再開になりました。再開して一週間がたちますが、長い間してきた準備を実際に行動に移せること、そして何よりフットボールをやれることに大きな喜びと、感謝を感じています。今は酷暑であり、かつ今まで外で運動ができていなかったので、熱中症との戦いも避けては通れません。しかし私たち四年生にとっては最後の夏です。練習できる喜びをかみしめ、暑さも味方にして全員で勝利のために努力を重ねていきます。
ところで夏といえば、幽霊の出る季節ですね。お盆は死者の魂が戻ってくる時期なので、幽霊の話が多くなるようです。幽霊話、怪談で有名なのは四谷怪談のお岩さんなどでしょうか。これは主に歌舞伎で上演されていますが、落語の四谷怪談ではお岩さんの幽霊はアルコール依存症が見せた幻覚である、という展開もなされているようです。
そんな様々な怪談話も今年はあまり聞きません。家から出られないならば、幽霊の恐怖も当然薄れるものです。幽霊や怪談は人々の恐怖が輪郭をつけていくもので、先ほどの四谷怪談のように人々にたくさん話される中で話が発展していくこともあります。この世に未練や恨みを残してお盆に帰ってくる霊が人に会えなかったら浮かばれません。今年は厳しいですが、来年には身の毛もよだつ怖い話を聞けることを楽しみに待つこととします。
さて、お盆はちょうど毎年でいえば合宿の時期です。合宿は今年なくなり、私たち四年生にとっては去年の夏合宿が学生最後の合宿となりました。練習再開になってとてもうれしいのは当然なのですが、やはり合宿をしたかったというさみしい気持ちも少しあります。
私の代は過去三年同じ場所で合宿をしており、合宿のことを考えて思い出す光景一つ一つが一年生の時なのか、三年生の時なのかが分からなくなります。こんな時に私は一年生の時から何か変われたのだろうか、と少し不安になってしまうのです。最後の合宿ができなかった私たちもお盆の時期、未練を果たしにあの合宿地に戻ってきてしまうのかもしれません。