CRIMSONブログをご覧の皆様、こんにちは。
4年MG/主務の伊藤佑一郎です。
今回は、何を目指し、どう進むかについての考えを書きました。
何か目標を置く時、大抵はその目標以下にしか辿り着けません。小学校のテストにおいては勘で当てて目標点を上回るような話はあるかもしれません。しかし、習い事、中高の部活、受験勉強など、そのいずれでも、目標を掲げて宣言通りに達成できた人の方が少ないと思います。
何度も何人ものメンバーが言うように、私たちは1部リーグへの昇格を目標に日々練習に取り組んでいます。しかし、先述の理に従えば、昇格を最大の目標としてしまえば、昇格以下の中身と結果しか残りません。
最近思うことは、仮に昇格した場合、前年まで1部リーグ以下の中身でしかなかった者たちが、翌年以降、日本一を見据えるチームに勝ち続け、更に上を狙っていくことが現実的に可能なのだろうか。ということです。
その懸念は今年度のチーム始動時からあり、数値目標は全て1部リーグ上位校のレベルに置きました。ただ、「昇格」のインパクトが強く、数値目標達成を強く強く意識している人間はそう多くないと感じています。
強く・勝ち続けるチームであるために、そしてそんなチームを残すために、何段階か高い目標を掲げる必要があるように感じてなりません。ここで「日本一を目指せ」と言うのも興ざめであることは認識しています。ブロック編成上達成し得ない所にあるため、今のチーム全体が強く意識できる目的地としては現実的ではありません。ただそれも、既にある認識しやすい道を選んだだけで、より高みを目指すことは出来ても通り方の分からない修羅の道から逃げているだけとも言えますが。
結論、私たちは何処へ向かうべきなのでしょうか。
主務の責任放棄かもしれないですが、「自分で定めるべき」というのが私の答えです。誰かが置いた目的地を目指し、引かれた道を進めばよいという考えを、いつまでもモラトリアムにいる私たちは捨てるべきです。誰かが置いた目的地は参考程度に、各々が各々の目的地を設定し、各々の道を創り出し、更にその目的地を更新し続けることが大事であると思います。また、これを追求し続ける中で、一橋大学の理念である「Captains of Industry(国際的に通用する産業界のリーダーたり得る人材)」へ到達できるのだと思います。そして「昇格」や「日本一」というものはその直線上にあるはずです。
今年、確かにチームとしては、到達可能な限界地点であるBIG8を目指します。しかし、個人の能力としてBIG8で止まる必要は一切なく、むしろそこが到達可能な限界地点だと思うことは誤りであるということを、特に時間がまだある後輩たちには強く認識してほしいという思いがあります。
己と向き合い戦い続けることは、時に孤独であり、下を見て安心したくもなりますが、その遥か先にある理想的な自分の実現こそ、筆舌に尽くし難い幸福を生むのだと信じています。