この時期に受験生がやること。「勉強」。真っ当な受験生の日常には、勉強と食事と睡眠しかないはず。「でもやっぱり息抜きもしないとあと一か月持たない!」、そんな君におすすめなのが、そう息抜きにも勉強にもなる漫画である!
気づいたら織田信長!!??
まずおすすめするのは、小栗旬主人公でドラマ・映画化された『信長協奏曲(コンツェルト)』。この漫画は、主人公のサブローがひょんなことから、戦国時代へタイムスリップして、そこで出会った織田信長と入れ替わり、信長として生きていくといった話です。
ドラマ・映画を見た人でも、見てない人でも楽しめます。 サブローが信長として、裏表ない人間性を生かしてどんどん改革していく姿には、感情移入せずにはいられません! また、この漫画では信長と家臣たちの師弟愛や帰蝶との恋愛など、見どころはたくさんありますよ!
そして、この『信長協奏曲』で学ぶことができるのは、タイトルにもあるように、信長の生きた時代の戦や出来事などです。ストーリー上では、サブローが思いついたことを次々やっているように描かれていますが、それはすべて歴史の教科書に沿っているため、この時代が少し弱いなと思っている日本史選択の受験生に特におすすめです。
青春を和歌に込めて。
次におすすめするのが、これもまた映画化された『ちはやふる』。今回紹介する漫画では唯一の少女漫画ですが、男でも全然楽しんで読めます。
ストーリーは、主人公の綾瀬千早が小学生時代に転校生の綿谷新から教わった「競技かるた」で、幼馴染の真島太一や周りの人間を巻き込みながら、高校生になって日本一であるクイーンを目指すといった感じです。
この漫画をおすすめするポイントは二つ! 一つ目は競技かるたの魅力です。 まず間違いなくこの漫画を読めば競技かるたに興味を持ち、やってみたくなります。美しい情景や心移りを表すたった31文字に魅了されること間違いなし。
二つ目は少女漫画の醍醐味とも言える、千早をめぐる新と太一の三角関係です! 筆者がおすすめなのはとにかく太一のカッコよさ!!! 太一の一途に千早を愛する姿に男女関係なく魅了されるでしょう。
この『ちはやふる』で学べるのは、主に古文です。作中には、次々と百人一首が出てくるので、古文の文法や古文単語の勉強になります。 残念ながら一橋の二次試験ではあまり古文は出ないですが、私立大学の入試などには使えるはずです。
文豪達の異能力バトル!!
最後に紹介するのは、『文豪ストレイドッグス』です。このなかでは一番マイナーかもしれませんが一番おすすめです。
この漫画では、太宰治や芥川龍之介といった名だたる文豪たちが、各々の代表作の名前の異能力を使って抗争を繰り広げていくといったものです。例えば、谷崎潤一郎の「細雪」という能力は、辺りに雪を降らせて、その空間内をスクリーンのようにして幻影を投影することができるという能力であったりします。
この漫画はとにかくアクションシーンがすごい、そしてかっこいい!! 作品の至るところで出てくるバトルシーンが、とても綺麗かつ迫力が伝わってきます。芥川龍之介の「羅生門」とかめっちゃかっこいい!!
こんな感じのを見ると、厨二かよとか言われるかもしれません。。いいんです。面白いものは面白いんです!
この『文豪ストレイドッグス』で学べるのは、お分かりの通り文化史です。作者とその作品の名前や特徴が能力として組み合わさっているので非常に覚えやすいです。さらに、日本人だけでなく、ドストエフスキーやフィッツジェラルドなど海外の作家たちも出てくるのでよりたくさん学べます。
ペンの次に手に取るべきは漫画。
ここまで書いてきたように、漫画は面白くかつ勉強になるものもあるんです。受験勉強しすぎてちょっと疲れたよという受験生、試しにこれらの漫画を手に取って読んでみてはいかがでしょうか??