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2021

【2021幹部ブログ Vol.2】かんじんなことは、目に見えない

CRIMSONブログをご覧の皆さま、こんにちは。2021年度副将を務めます、4年WR伊藤大悟と申します。今年度もよろしくお願いします。


2021年幹部ブログの二人目ということもあり、昇格に向けた意気込みや熱い気持ちを発信していくことが定石なのかもしれませんが、今回のブログでは私が最近得た”気づき”についてお話をしていき、CRIMSONの幹部としてチームを引っ張っていく私がどのような人間なのかを表現していければいいなと感じています。前振りが長くなるので、先にどのような気づきを得たのかという話をすると『目に見える結果だけに拘り過ぎてはいけない。』ということです。それでは、お話していきたいと思います。

 私は今まで、アメフトといったスポーツなどの勝負ごとにおいては、目に見える結果だけが全てであるという信条を持ち続けてきました。高校時代、今までの大学部活でいい結果を残せなかったからこそ、試合に勝つことがすべてであり、結果が出なければ今まで過ごしてきた時間が報われないと考えていました。CRIMSONで過ごした過去3年間は、BIG8昇格という目標を掲げながらも未達のまま終わってしまったので、何としても最終学年でその目標を果たし、自分が過ごした4年間が無駄ではなかったと胸張って言えるようにと思い副将に立候補しました。

ただ、お恥ずかしいことにそのような強い気持ちが毎日続くわけではありません。副将であるならそれくらい頑張れよと言われるかもしれませんが、過去3年間で1部昇格という目標を果たすことが出来なかった自分にとって、また、もっと振り返ると、高校3年間で甲子園出場を目標にしながらも最後の大会に1回戦で敗退してしまった自分にとって、今年も一緒なんじゃないかと自信が湧いてこないときもあります。しかし、そのようなときに前を向かせてくれるのが、今までお世話になった先輩方と過ごした時間になります。自分たち後輩に少しでも上の舞台で戦わせたいと身を削りながら叱咤激励し、先頭に立ってチームを引っ張って来た先輩方を思い出すと、何を弱気になってるんだと思い直します。

確かに、過去3年間のCRIMSONは1部昇格を果たすことが出来ず、目に見える結果を残したとは言い難いかもしれません。ただ、私にとって、そして私を含めた今チームに所属する人間にとってもっと大切なのは、目に見える1部の舞台という結果よりも、歴代のCRIMSONの先輩方から脈々と自分たちの代まで受け継がれてきた、「高い壁に何度跳ね返されてもそれに挑み続ける気持ち」であったり「強い相手に勝つためにできることは全てやるという姿勢」なのかもしれません。時代によって高い壁や強い相手は異なりますが、こうした目標を達成する・しないという結果以上に、目に見えない気持ちや姿勢を次の世代のCRIMSONに遺していくことが大切なことなのではないかと最近気づきました。

おそらくこの気づきは今後の長い人生の上でも大切な考え方になるのではないかと直感しています。少し前に読んだ『星の王子様』という本にも「かんじんなことは、目には見えない」という言葉がありました。まさに著者のサン= テグジュペリが伝えたかったのはこんなことだったのかなと妄想を働かせます。こうした気づきを与えてくれることからも、アメフトって面白いなと思いますし、今まで全く意味の分からなかった、「フットボールは人生である」という言葉ってこういう意味なのかなと思ったりもします。

最後になりますが、1部昇格という目標は今までの3年間を過ごして分かるように、決して簡単な目標ではなく、目標達成のためにはつらい時がほとんどだと思います。しかし同時に今年もCRIMSONで過ごす1年間でいろいろな気づきがあると思うと楽しみでなりません。CRIMSONで過ごす最後の1年間に、目に見える1部昇格という目標に拘り続けることで、目に見えない大切なことを含めたより多くの財産を未来のCRIMSONにそして自分自身に遺していけるよう、日々を過ごしていきたいと思います。


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