一橋大学の受験生の皆さんこんにちは!
今回は社会学部の部員に各科目二次試験突破のコツを教えてもらいます。
こんにちは。新2年TRの古木愛実です。今回は私なりの一橋二次対策の方法をご紹介します。
私は社会学部なのですが、社学の特徴は英語と地歴科目の配点が高いことです。ただ国語もそれなりに比重があるため対策は怠らないようにしました。共通テストの点数は2割しか影響しないので結果はあまり気にせず二次対策に打ち込みましょう!
・英語
1番配点が高い英語ですが、一橋の単語レベルはそれほど高くないため直前期に点数を伸ばそうとするのは非効率的だと思いあまりやりませんでした。強いて言えば英文和訳の問題で熟語の訳し方がキーポイントになることが多いので、熟語の知識を固めておくと良いです。原文に忠実に後ろから訳していくのが1番やりやすいですが、2文に分ける勇気も持ちましょう。
多くの人が英作文に頭を悩ませると思いますが、与えられるテーマに対して書かなければいけない量が多いため想像力が必要になってきます。常識の範囲内で自分が好きなようにストーリーを創作すると考えると必要以上に時間を使わずに気楽にサクサク書けると思います。
正直リスニングは3回流れるし、難易度も高くないので労力をかける必要はないです。私は勉強関係なく息抜きとして好きな英語のPodcastを聴いたり、YouTubeを見ていました。ただはまってしまうと勉強に支障が出るので気をつけてください。
当日は長文をなるべく早く終わらせ、英作文を指定文字数しっかり書くことを気をつけました。その後に長文の見直しと和訳の手直しをしました。時間は余った印象です。
・数学
配点こそ低いですが苦手科目だったので直前期もしっかり対策しました。1番配点が高い商学部の目安が3完なのですが、社学の配点はその半分なので1.5完取れれば十分です。1完でも他の科目でカバーできると思い、自分にプレッシャーをかけないようにしました。私は「文系数学の良問プラチカ」という教材をセンター前までに2周していたので、不安な問題をもう一度復習しました。一橋は過去問と似たような問題が出る確率が高いので過去問をさらっともう1周し、出題傾向を掴みました。本番1週間前は手を動かすのが面倒くさく、自分の過去問解答をとりあえず眺めていました。
本番は部分点を狙って順番に解いていきました。思ったより簡単で答えがすぐに出る問題もあり逆に不安でしたが、部分点を集めて2割取れていれば良いと自分に言い聞かせました。
・国語
一橋の国語の2問目は近代文語文ですが、これが漢文訓読体または古文・現古融合文です。近年のパターンが「基本漢文で、4、5年に1度古文」であり、昨年はその方式に従うと古文の年でした。しかし実際出題されたのは漢文訓読体の文章だったため、試験直前の古文単語の勉強は無意味に終わってしまいました。近代漢文特有の単語(畢竟など)の意味は過去問を使ってしっかりと覚えておきましょう。直前期にできることは単語と文法の再確認です。
200字要約のコツは文章中の論点を因果関係に従って並び替えるのを意識することです。論点とはズバリ「ないと文章が成立しない」部分であり、それらをただ羅列するのではなく筆者の論理を説明するために順番を考えて書いていきましょう。2文に分けるとスッキリした要約になります。
・社会
社学は地歴の配点が高く、知識量が結果を左右するため直前期に最も力を入れて勉強しました。私は世界史選択でしたが一橋の世界史は問題パターンが決まっているため、中世ヨーロッパ、近代・現代史、近代以降のアジア史を中心に細かい知識と流れを把握することが大切です。長い論述は単語だけではなく因果関係の理解が欠かせないため、教科書を読み込んだり、「詳説世界史」を流し読みしていました。私は私大(慶應法)の対策をセンター後に始めたのですが、それに利用していた「実力をつける世界史100題」の長文が何気に役立ちました。1問1答は一橋対策にはあまり使えないと思います。
過去問は20年分解き出題傾向を掴みました。特にI問目の中世ヨーロッパの問題は同じようなものが何度も出題されています。同じトピックが出る大体の周期を把握していたので、去年のルターの問題は出るのを予想できていました。過去問を解く時は問題ごとにその時代の細かい流れを理解し、山を張るならばそこを重点的に試験直前に確認するくらいが良いと思います。何年かに1度出題される超難問は誰もできないので、書けることだけ書いて、潔く諦めましょう。
実際の試験では全力で解答用紙を埋めた後、20分ほど余りました。長い論述なので、一部分でも直すと文字数的に書き直す部分が多くなってしまいます。そのため自分の解答に満足したら読みづらい漢字の修正だけして寝ていました(笑)最後の科目だったので気分上々だった覚えがあります。
二次全体で半分取れれば合格の可能性が高いです。学部の配点と得意、不得意科目を考えて自分の目安の点数を決めておくと効率的に勉強できると思います。
センター試験(共通試験)後、私は緊張感を保つために毎日の洋服やメイクに気を使っていました。自分に自信を持つ方法は人それぞれですが、勉強以外のことにも時間を使って、受験のことで頭いっぱいにならないようにしましょう。
今の時期1番重要なのは「余裕」です。本番に備えて今までたくさん勉強してきたという自信を持って明るく直前期を過ごしましょう。共通テスト後にモチベが下がる人も多いですが、諦めずに続けて合格を勝ち取って下さい!