平素よりCRIMSONを応援していただいている皆様、こんにちは。
12月6日の上智戦をもちまして引退した、元OL#77の山根松太朗です。
今日は12月17日で、引退してから1カ月ほど経ちました。引退こそしたものの、意味もなく夜更かしすることに異常な罪悪感を感じたり、ふと気が付くと小平の天気をスマホで確認していたり、ご飯をおかわりしようとしたりしてしまいます。4年間で体に染みついた習慣はすぐには取れないものなのですね。
1年ほど前は、引退したら毎日遊び放題なのかなと思っていましたが、実際は引退した翌々日から全SNSを遮断し、毎日大学の図書館に通い、3月の卒業に向けた勉強と卒業論文の執筆に一日のほぼ全てを費やしています。いざ本気で取り組んでみると大学の勉強も意外と面白く、なんだか自分が一橋大学の『学生』の一員になれた気がして、すこし嬉しいです。
さて引退ブログの主役は4年生なので、本来は何をダラダラと書いても許されると思うのですが、自分は文章を書くことが苦手でどうしても無機質な文章になってしまうので、せっかくだから今日は可愛い後輩たちに是非実践してほしいアドバイスを一つだけ書いて終わろうと思います。これは選手スタッフ学年関係なく読んだ全員に実践してほしいです。アドバイスと聞いてギョッとした後輩もいるかもしれませんがこれは超簡単かつ凄まじい効果があるので、ぜひやってみてください。
「自分がチームを変える」と紙に書いて自分の部屋の壁に貼りましょう。今すぐにです。恥ずかしくても貼りましょう。4年間を部活に捧げているのですから、これくらい壁に貼っても罰は当たらないです。変える気がなくても貼りましょう。人間というのは恐ろしいもので、毎日見ているとなんとなく自分がチームを変えなきゃいけないような気がしてきます。トレーニングに行きたくない日があっても、あともう一食たべたくない日があっても、気の進まない作業があっても、その紙を見ればやる気が出てきます。嘘だと思うならまず1カ月貼ってみてください。そして毎日自分がチームを変えると思っているかどうかで、その人の普段の一挙手一投足が変わります。
紙なしで毎日これを意識し続けることは難しいし、そんなことを普段から考えているのは一部の4年生と一部のイケてる3年生だけです。人数が多いチームなら4年生が頑張れば勝てるかもしれません。でもみんなは残念ながらそうではないですよね。だから全員が強く「当事者意識」を持つことが大事です。「負けたら先輩のせい」と思っているチームと、1年スタッフから主将まで全員が「自分がチームを変える」と思っているチームのどちらが強いかは自明です。
でもこの当事者意識がない状態を「なぜもっと頑張らない」みたいな感じで無理難題をふっかけてくるコーチや先輩が自分はあまり得意ではありませんでした。高校まで個人競技しかやってこなかった自分にとって試合に負けるのが自分のせいなのは当たり前で当事者意識なんか考えるまでもありませんでした。でも大学で初めて団体競技を始めて、今すでに頑張っている自分が根性論的にもっと頑張るのは、もちろん大事だけどなんだかそれは途方もないし、根本的には解決できていないような気がしてモヤモヤすることもありました。
でもそれに比べてこれは全員が壁に貼るだけで解決ですからシンプルですよね！ぜひやってみてください!!
言いたいことは言ったので、最後に感謝の思いだけ伝えておきたいと思います。
母さん、父さん、4年間本当に本当にありがとう。勉強サボりまくって、いろいろ言いたいことあったと思うけど、アメフトは文句も言わずにすごい応援してくれて、考えられる全部のサポートをしてくれて本当にありがとう。この家に生まれてよかったです。今後の人生で少しずつ恩返ししていきます。
また、同期、コーチの皆様、先輩方、可愛い後輩、OLのみんな、ビッグベアの皆さん、OBのみなさま、よく行った飲食店の皆様、あと守衛のおっちゃんたち、応援していただいた全ての皆様に心より感謝申し上げます。皆様に恩返ししたいところですが、それは難しそうなのでこれからはOBとして受けた恩を後輩に送っていこうと思います。
今年はコロナで満足にアメフトも練習もできず、同情されることも多かったですが、代わりに例年では得難い経験をたくさんさせてもらえましたし、何よりも元気な体で最後まで走り切ることができたので、全く悔いはありません。
4年間、本当にありがとうございました。
