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このたび、山本弘也監督が2021シーズン限りで退任することが決定しましたのでお知らせいたします。なお、後任については遠藤紀彦新監督の就任が決定しております。詳細、新監督メッセージは後日お知らせいたします。
山本監督には、2018年よりフレッシュマンコーチとして1年間、2019年より監督として3年間の計4年間、CRIMSONに尽力いただきました。2021シーズン最終戦終了後には、チームより感謝の気持ちを込め花束を贈呈しました。
山本監督コメント
「2021年12月CRIMSON監督を退任し、遠藤紀彦新監督と交代いたしました。4年間大変お世話になりました。改めてお礼を申し上げます。
監督としての3年間は①1部昇格とそのために必要な②マインドセット、③照明設備を伴った人工芝化の3つの実現を目標に掲げて取り組みました。最も困難と思った照明を伴った人工芝化は主にOBOGの皆さんのご尽力で達成され、練習量は一気に従来の1.5倍となりました。そして、遠藤ヘッドコーチが心血を注いだマインドセット「やりきる姿勢=execution」も昨年4年生を中心に形となり、1部昇格の有資格者となるところまではたどり着くことが出来ましたが、第一目標である1部昇格は果たすことができませんでした。
私は人生を豊かに幸せにするのは唯一「目標」だと思っています。4年生のコメントの多くは、「1部昇格は達成することが出来ず残念だった。しかし、楽しかった、充実していた。」でした。それを応援してくれた方からも同じ感想を多く聞きました。それは目標に対して最善を尽くす姿勢の美しさに共感し、「熱狂」して戴けたからだと思っています。
我々が所属するリーグは全チームが1部昇格を目標にしています。サイズアップ、スピードアップしたアスリートが揃い、Xリーグで知見を積んだコーチが各チームにノウハウを持ち込んだ近年の学生アメフトは、チーム力では差がつき難く実力は平準化した状況です。
目標は難度が高くなればなるほど達成の選択肢は狭まるという特徴があります。夏の富士山ならルートはいくらでもありますが、冬になれば数ルート、エベレストは実質夏のみ南東陵1本しかないといった具合です。
1部に昇格しようと思えば特別なプロセスはなく、戦力、練習量・質、戦略、取り組み姿勢全てで最善を尽くすしかないのです。苦しいですが「誰でも出来る当たり前のことを誰にもできないくらいやる」、即ち「人が疎かにすることを愚直に積み重ねること」しかないと私は思います。なぜなら、誰でも出来ることは人が疎かにするので、もっとも差がつきやすいからです。
遠藤ヘッドコーチがチームに導入した「やりきる姿勢=execution」は素晴らしき文化です。これを進化・深化させることが出来れば、目標達成は必ず出来ます。そしてその道程は一本道です。覚悟を伴うことですが、遠藤新監督と特に新4年生にはその体現を期待し応援しています。
40年以上フットボール界で過ごしました。この間、高校・大学・社会人で選手、コーチを務める幸運を得ましたが、1度もチャンピンシップにたどり着くことは出来ませんでした。しかしながら、常に目標に挑む幸せがありました。
フットボール人生の最後がCRIMSONで幸運でした。ありがとうございました。」