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2026

【2025引退ブログ 齊藤潤一】怪我は贈り物

CRIMSONブログをご覧の皆様、こんにちは。
昨年度ストレングスリーダーを務めましたTRの齊藤潤一です。今年度もCRIMSONに多大なるご支援、ご声援を賜り、本当にありがとうございました。


昨年度はストレングスリーダーとして、冬オフの段階からチームのウエイトメニューを、ストレングスコーチである洞口さんと連携しながら設計し、指導、管理まで一括して担ってきました。私がこの役割を引き受けるうえで一番大切にしていたのは、BIG昇格はもちろんのこと、昇格した後も上の舞台で戦い続けられるフィジカルの土台を作ることでした。そのためのウエイトメニューを設計することが、自分の使命だと考えてこの一年を過ごしてきました。

ただ、いざ自分の力でメニューを作ろうと向き合ったとき、思い知らされました。自分の知識が、いかに狭く、偏っていたかを。特にアメリカンフットボールプレーヤーのトレーニング設計は、複雑な動作が求められるぶん難しく、専門的な知識を持たない学生TRにとって設計自体が困難なものでした。当初は右も左も分からずに、トップチームでの経験も豊富な洞口コーチの話を理解するだけでも必死でした。それでも、コーチからの教えに食らいつきながら、個人的に外部セミナーへ参加し、専門書や様々な参考資料を読み込み、今年度は上級生メニューやFRMウエイトについて、洞口さんと共に設計に携わらせて頂きました。

トレーニングメニューの設計には本当に苦心しました。FRMメニューは、ひとつのテーマだけで40時間以上試行錯誤して練り上げました。ウエイトトレーニングは千差万別で、100%の正解となるメニューは存在しません。でも、目的を明確にし、そのテーマに合わせて適切な強度とセット数を組み立てることはできます。

「何のメニューを、いつ、どこに、どの順番で、何セットやるのか」。

トレーニングの時間枠や、その中に入れるモビリティワークも含めて考え抜き、すべてのメニューに対してその自問自答を続けました。何度も書いては消してを繰り返し、作成して実際にジムで実行してみては、強度が高すぎる、あるいは低すぎると修正し、コーチに見せて話し合い、また修正する。骨の折れる作業の連続でした。

でも、自分にとっては、大好きなトレーニングを通じてチームに貢献できることが何より嬉しく、本当に楽しい時間でもありました。

また、FRMには入部してから約3ヶ月近く、毎練習で指導を繰り返しました。数値的にも技術的にも成長していく姿を目の当たりにする日々は、本当にやりがいのある経験でした。実際に遅れて入部した一年生の准志には、半ばパーソナル指導のような形でひたすら教えを説き続けました。今ではパワークリーン90kgを挙げるなど、めきめきと成長しています。そして「自分もストレングスリーダーになりたい」と言ってくれました。あの一言は本当に嬉しかったです。


今年度、私が一番深く関わり指導したのはFRMでした。これからBIGの舞台で主力を担っていくFRMに一番力を注げたことは本望ですし、来年、再来年の成長が楽しみで仕方ありません。

私は1年生のとき前十字靱帯を断裂してから、思うようにプレーができなくなりました。失意の中、藤井さんから2018卒DBの池田さんの引退ブログが送られてきました。顔も名前も知らず、面識もない先輩の文章でしたが、「怪我は贈り物」という言葉に出会い、自分もプレーヤーとして最後にそう思える4年間を過ごしたいと思うようになりました。

結果として、プレーヤーとしてその夢は叶えられませんでした。しかし怪我を機にスタッフへ転向し、ストレングスリーダーとして自分に何ができるかを考え抜き、新たなスタッフやTRユニット、そして素晴らしいコーチ陣と出会い、様々な経験と学びを経てチームへの還元をすることができました。そして最後には昇格というプレゼントまでいただけた。今ならはっきり言えます。

私にとっても、怪我は贈り物でした。最高のCRIMSON生活でした。

同期へ。
小室、理沙子、転向したときに温かく受け入れてくれてありがとう。特に小室は俺へのコムハラ(唐突なボケのフリ)が酷かったけど、頑張って答えたつもりです。同期のみんながそれぞれの役割に誇りを持って、プロフェッショナルとして従事していたのが伝わってきて、それを自分の燃料にすることができました。このチームをぶれない信念で引っ張り続けてくれた野口には本当に感謝しています。オフ期間や新歓期のコンペティション形式では、4年生として絶対に負けられないと思って一体となって最後まで追い込み続け、その姿勢を見せてくれてありがとう。後輩たちに最高の背中を見せてくれたこと、心から感謝しています。

後輩へ。
きついトレーニングメニューについてきてくれてありがとう。で本当に良い後輩たちでした。次期ストレングスリーダーの西口は、しっかり者で、トレーニングへの関心も知識欲もあるし、細かいことにもこだわれる人間だと思います。現役の選手目線で、自分で課したメニューへのフィードバックができるのは強みだと思うので、このチームをよろしくお願いします。分からないことがあれば何でも頼ってください。OBとしてやれることはやります。

コーチの方々へストレングスに携わっていただいた洞口さん、井上さんには深く感謝申し上げます。特に洞口さんには、不器用だった私に様々なトレーニング知識を授けていただいただけでなく、作成したメニューをどのように指導し、運用し、管理し、フィードバックしていくのか、その過程を工夫することの大切さ、そしてその過程でプレーヤーとのコミュニケーションを取り続けることの重要性に気づかせていただきました。本当にありがとうございました。来年以降のCRIMSONもよろしくお願いいたします。

最後に、このような環境を与えてくださったOB・OGの皆様、そして日頃支えてくれた父母の存在なくして、私のCRIMSON人生はあり得ませんでした。4年間本当にありがとうございました。CRIMSONはこれからも新たな舞台で成長し続けます。

今後も変わらぬご支援、ご声援をよろしくお願いいたします。

 


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