CRIMSONブログをご覧の皆様、こんにちは。昨年度副将を務めました元4年OL/DL#67の佐藤晃平です。
現役の頃は「引退後はジムに行って体をバキバキにする」と意気込んでいたはずが、いざ引退すると全くもってその気にならず、同期とゴルフの打ちっぱなしをする程度しか運動していませんでした。さすがにまずいと感じ、先日、ようやく重い腰をあげてジムに行きました。
ジムに入り、トレーニー達がウッシ！ウッシ！とやっているのを見て最初に感じた感情は「かっけぇ…」でした。その次に湧いてきたのは何故か「やらねば」という使命感。早くバーベルを持ちたい一心で着替え、気づいたらベンチ台の前で鏡の中の自分と向き合っていました。
現役生活が終わり、約1か月。体重は10キロ落ち、鍛えた筋肉はだいぶなくなってしまいましたが、「かっこいい」に動かされる僕の心は無くしていないようで安心しました。
振り返れば、あっという間の4年間でした。
小さい頃から大好きだったアメフトを始める決断をした大学1年生の春。ポジション配属のアンケートで綺麗にチェックを外したはずのラインズに配属され、当時は「マジか」と落胆しましたが、その2年後にはサック王を取り、その後も思う存分フィールドで心震える熱い勝負を楽しませてもらいました。サイズは小さかったけれど、僕の性格にラインズは一番合っていたと思います。本当に楽しかったです。
「運命は勇者に微笑む」という言葉が僕は大好きです。
アメリカンフットボールという勝負の世界で、常に勝つか負けるかという勝負を続けていると、しばしばしんどい瞬間がやってきます。勝てば勝つほど負けることが怖くなり、負けたくないと思うようになっていき、逆に負ければ負けるほど、自分にはできないと思うようになっていきます。
試合でも同じです。勝負を分ける大事なシリーズで自分サイドのOZがコールされた時が良い例ですが、不安や緊張に押し潰されそうになる瞬間というのは本当に沢山ありました。
そんな時、この言葉に僕は何度も助けてもらいました。勝負の結果を考えるのではなく、勝負に挑む「勇気」を持てるかどうか。
きっと何か壁にぶつかった時、「勇気」を持つことができた人に運命の女神様は微笑んでくれるんだと思います。そんな「勇気」ですが、あの時、あの瞬間、僕が「勇気」を持てたのは、僕一人の力によるものではありません。横に仲間がいて、更にその奥には僕たちの勝利を願う仲間、家族、OBOG、ファンの方々がいたからだと強く感じています。
どうなるか分からないけど、一歩前に出てみる。怖いけど、立ち向かっていく。それができたのは間違いなく僕には一緒に戦っている仲間がいたからです。苦しくなったら甘えさせてくれる家族がいたからです。CRIMSONを応援してくれるOBOGやファンの方々がいたからです。
仲間、家族、OBOG、ファンの方々がいたから僕はここまで勝負の世界で頑張ることができました。沢山の支えがあったから、僕は戦うことができました。
本当にありがとうございました。
そしてこれからは、僕が恩返しをする番だと思っています。
今まで与えてもらった数えきれない恩を、社会人としてしっかり恩返ししていこうと思います。最後にお世話になった方々へのメッセージを添えて僕の引退ブログを終わりにしようと思います。
家族へ
辛い時には支えてもらい、試合では毎試合応援してもらい、負けた時は励ましてもらい、勝った時にはありったけ喜んでもらい、僕が4年間アメフトを続けてこれたのは間違いなく家族がいたからです。本当にありがとう。
遠藤さん
4年間DLコーチとして、そして最後の1年間はHCとしても、大変お世話になりました。遠藤さんのおっしゃった多くの言葉に何度も支えられ、そして勇気づけられました。本当にありがとうございました。
コーチの皆様へ
お忙しい中、チームのために小平まで足を運んでいただき本当にありがとうございました。コーチの皆様からはアメフトの技術や試合への向き合い方について多くを学ばせてもらいました。本当にありがとうございました。
先輩方へ
本当にお世話になりました。
4年生になって、当時の先輩方の偉大さを改めて感じました。本当にありがとうございました。
後輩のみんなへ
今まで一緒にアメフトができて楽しかったです。みんなが日々成長して、できなかったことができるようになって、強くなっていく姿が本当に頼もしかったです。
自分も最後は追いつかれないように、負けないように、必死でした。グラウンドでまたみんなと一緒にアメフトをするのがとても楽しみです。
同期へ
CRIMSONという場所でみんなと出会い、一緒に過ごすことができて本当に楽しかったです。ここで出会うことができた縁を 大切に、これからは社会人として一緒に頑張っていこう！
以上で引退ブログを締めさせていただきます。ありがとうございました。
