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2022

【2021引退ブログ 中塚瑞樹】後輩へ

CRIMSONブログをご覧の皆様、あけましておめでとうございます。

思い入れのある練習着を引退後も捨てられず、大掃除に失敗したまま新年を迎えました、昨年度WR#4中塚瑞樹です。日頃の皆様からのご支援、ご声援感謝しております。

基本的に練習中以外はふざけていた僕ですが、この場をお借りしてここからは少し真面目に、後輩へのメッセージを綴らせていただきます。

4年間様々な苦労がありましたが、辞めたいと思ったことは基本的にありませんでした。日々成長を感じていたし、何よりこのポジションでただキャッチボールをするだけで楽しかったからです。

しかし、そんな僕にも4年間で唯一辞めたいと思った時期があります。それは2021秋シーズンの初戦、東京工業大学戦に敗北した後の1ヶ月です。東工大戦、僕は前半に2回キャッチミスをしました。僕のミスはオフェンスの流れを止めるにはあまりに充分で、後半の奮闘も虚しく、結果的に敗北しました。

試合後、自力昇格の可能性が消え、嗚咽する同期の姿を見て、自分のミスが彼らの4年間を奪ったことを痛感しました。3年半ただ楽しく練習を重ねていただけの自分には分かるはずがない、ボールの重みというものを身に染みて感じた試合でした。

次節の練習では日々ボールの重さが増すように感じ、一時はもはやキャッチに恐れさえ感じていました。再びミスをする恐怖、プレッシャーや責任感に押し潰されそうになり、辞めたい。早く引退したい。と4年間で初めて思うことすらもありました。

そのような精神状態で練習も上手くいかないことが多く、過ぎていく毎日に焦りを感じていた状況に、変わるきっかけをくれた2人の人物がいます。一学年上のWRの先輩と、ラクロス部の同期です。彼らの言葉は、押し潰されそうになることが決して悪いことではないこと、その辛さと向き合い乗り越えることが自信に繋がること、そうして獲得した自信を糧に楽しんでいる人間が一番強いということを教えてくれました。それからの1週間は責任感やプレッシャーも乗り越えるべき対象として上手く向き合うことができました。

そうして迎えた二戦目の上智大学戦は、昇格という目標こそ絶たれたものの、個人的には瞬く間に時が過ぎ、4年間で最も楽しく、最も熱狂できた試合でした。責任感やプレッシャーに打ち勝ち、初めて心から楽しむことができた試合でした。

だらだらと身の上話をしましたが、この話を通じて伝えたいことは1つです。
辛い自分から逃げずに戦い、「本当の楽しさ」を感じれるようになってほしい、ということです。

自分は責任などは特に感じることなく楽しく3年間を過ごしていましたが、そんな楽しさは偽物の楽しさだったと思います。責任感やプレッシャー、緊張、恐怖など、自分を苦しめる様々な感情に向き合い、それを乗り越えた時に初めて感じるものこそが、本当の楽しさだと思います。だから後輩には、逃げてほしくないです。今、色々なことに辛さを感じている後輩もいると思うけど、全てを背負って、逃げずに向き合ってほしい。逃げずに戦った先で必ず自信を獲得できるから。辛さを乗り越えて獲得した自信を持って、その上で「本当の楽しさ」を知って欲しい。必ずしも結果に結びつかなくて良い。とにかく辛いことから逃げず、全部抱えて戦ってほしい。その戦った経験そのものが必ず自信に繋がる。僕が後輩に伝えたいことは簡単に言うとこんなことです。

僕も残念ながら現役時代にこの言葉を体現できた訳ではありません。そういった意味で説得力に欠けるとは思いますが、社会人になってからもこの言葉を胸に、戦い続けようと思っています。飛躍しているかもしれませんが、俺も頑張るから一緒に頑張ろうぜって感じです笑

すみません、かなり長くなってしまいましたが、後輩へは以上です。

これからは1人のOBとして愛おしい後輩達を、CRIMSONを応援していきたいと思います。

4年間僕を支えてくれた方々、本当にありがとうございました。


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