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2022

【2021引退ブログ 前田陽人】#33のポジション別振り返り

CRIMSONブログをご覧の皆様、こんにちは。元WR#33 前田陽人です。
日頃の多大なるご支援、ご声援に改めて感謝申し上げます。

僕はCRIMSONでの選手生活の中で多くの先輩方やコーチ、時には同期メンバー等の指導者に恵まれ、4年間で様々なポジションを経験することができました。これらはすべて自分の財産となりました。

さて、唐突ではございますが、以下では自分が兼任したポジション毎に振り返りを行おうと思います。

【ランニングバックとして】
入部時、僕はRBとWR本当にどちらに配属されてもいいし、どちらもやってみたいと思っていました。最後は自分の身長が低いのと、身体の丈夫さには多少自信があったのでRBを第一志望にして、希望通りRBとしての日々がスタートしました。
僕はRBほど練習と実戦が結びつきにくいポジションはないと思っています。4年目になっても試合でボールを持ったら焦るし、何も見えなくなる感覚に陥ることもありました。
しかしこれを克服するには、結局練習で何度もタックルされて、何度も潰されることで恐怖心に慣れ、そして一線を抜けて一対一に勝つ経験を積む他ないと思います。そしてその先に「自分のスタイル」が確立されるのだと、上級生になってやっと気付きました。
2年の春の僕はこれが分かっていなかったので、同期RBの2人にどんどん置いていかれる気がして、自分はもうプレーヤーとしては価値がないんじゃないかと思っていました。そんな時に決まったのがWRへのコンバートでした。

【ワイドレシーバーとして】
上のような経緯でWRになった僕は正直腐っていて、自分が試合で活躍するイメージがまるで湧きませんでした。しかし、川村さんと剛志さん、そして同期レシーバー2人に手取り足取り教えてもらいながら成長し、半ば人数合わせで出た春の東工戦でロングパスを捕ってTDを決めてから、自分の殻が破れたような気がします。
WRは夢のあるポジションですが、時にはどうにもならない無力感に襲われることもあるポジションです。昨日は余裕で捕れていたはずの球が捕れないことが何度もありました。引きずるな、なんてのは無理です。でも次のプレーで再びフィールドに立てる限り、必ずチャンスは飛んでくるので、それを掴んでやるしかありません。
陽平にはもう話しましたが、試合でセットした時に対面の顔がブサイクに見えるようになったら勝ちです。こんなやつに俺が止められる訳がないと思えたら勝ちです。
そうなるためには、毎日のパス合わせ1本1本で相手とシチュエーションをイメージすることが必要です。これ、めっちゃ疲れます。僕は4年目のパス合わせの時間が練習の中で最もしんどかったです。でも、乗り越えた先にはきっと良い景色が待っているので、頑張って下さい。

【ロングスナッパーとして】
4年間でRBとWRを行き来した僕にとって、実は1年目から通算で一番長く練習したのはLSかもしれません。アメフトを通して様々なスキルの獲得に勤しみましたが、LSが最も難しかったと言い切れます。どんなにフォームを修正しても、メンタルひとつでめちゃくちゃにブレてしまいます。PCブロック練は最後までストレスでした。
それでも、岳さんやなかむさん等の先輩方に辛抱強くご指導頂き、最終戦でLSとしてフィールドに立つことができました。
廣大、不甲斐ない最上級生スナッパーで申し訳なかったです。来年必ず試合観に行くから、震え上がるようなスナップ見せてくれ。

【ホルダーとして】
地味ではあるけど極め甲斐のある、まさに「職人」という2文字が似合うポジションだと思います。あと、意外と写真映りが良いです(これ結構大事ですよね笑)。ホルダースキルの修得にあたっては、師匠元濱さんに大変お世話になりました。
成功するのが当たり前で、失敗すると目立つのがスペシャリストですが、あのプレッシャーはこれからの人生の糧になると、今なら思えます。是非誇りを持って取り組んで欲しいです。

僕がそうだったように、練習に向かう足が重い時、もしくは他にやることが何もない時、この引退ブログを見に来る後輩がきっといると思います。このメモ書きが僅かでも参考や支えになると嬉しいです。最後に、朝早い日も、帰りが遅い日も、突然帰らないと言った日も、いつでも沢山のご飯を作って身の回りの世話をしてくれた新城の祖父母に、心から感謝しています。僕の4年間を素晴らしいものにしてくれてありがとう。
両親には名古屋、大阪からずっと応援してもらいました。現地に観に来れない時でも配信や速報を見て、試合後には必ずLINEで労いの言葉をくれたことが、自分にとって何よりの支えでした。突然アメフトを始めると言い出した時には、安良の祖父母にも心配かけてしまったけど、最後は成長した姿を見せることができて本当に良かったです。

ベタですが、CRIMSONでの生活を通して出会った全ての人に感謝を捧げて、締めの言葉とさせて頂きます。
4年間、本当にありがとうございました。 


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