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2020

過去に当たりも!? 2020一橋世界史 徹底予想!

皆さんこんにちは、今日は部員が予想する2020一橋世界史です!数年前には見事的中も出たことのある予想問題ですので、騙されたと思って読んでみてください!

今年予想するのは経済学部2年の加藤くん(第1問・第2問)と経済学部1年の早川くん(第3問)です!

第1問

中世ヨーロッパにおいて、封建制度の崩壊とともに市民は自由を手に入れることとなる。また、市民にも国を動かす権利を手に入れることとなるが、その過程についてのべよ。


第2問

1931年、アメリカ合衆国はヨーロッパのある国を支援する経済政策をとった。この経済政策を取るに至った背景について記せ。また、その救済政策はヨーロッパに重大な影響を滅し、英仏はそれに対応すべくそれぞれの国で新たな経済政策を実施することになった。その経済政策がどのような影響を与え、それに対して両国がどのような政策を取ったのかを述べよ。


第3問

19世紀半ばに対外戦争と内乱で大きく動揺した清朝は、秩序の再建を目指し改革を行った。しかしこの改革は表面的なものであったため、日本や西洋列強の中国進出には対抗できなかった。

問い

改革の原因となった出来事を2つ書きそれぞれ説明するとともに、改革の内容、結果を上記の文章を踏まえ述べよ。


解説

第1問

まず、「自由」というワードから、都市の自治の項目を思い出して欲しいです。都市の自治といえば、ギルドと呼ばれる同業組合についてまず思い浮かぶと思います。商人ギルドから始まり、同色ギルドがツンフト闘争を行った過程を書けば良いと思います。「市民にも国を動かす権利」についてですが、これは身分制議会において市民の代表者が参加できるようになったことを指します。フランスの三部会が良い例です。形式的ではあるけど、政治に参加できるようになったことを指摘しましょう。


第2問

まずある国についてですが、これはドイツですね。1931年に当時のアメリカ大統領のフーヴァーが世界恐慌によって財政危機に陥ったドイツを救済するために行った債務支払猶予措置、フーヴァー=モラトリアムについて説明できるといいでしょう。次に英仏への影響についてですが、英仏ともに政権再編が起きたことをかけると良いです。英では、挙国一致内閣ができ、労働党から首相が除名されたこと。仏では、政権交代が頻発し極右勢力が台頭したこと。これらを述べた上で、それぞれの政権がどのようなことをしたのかを伝えましょう。英のマクドナルドの政策による緊縮財政、住宅投資、金本位制の廃止、スターリング=ブロックの形成など。仏は、ブルム人民戦線内閣の下での週40時間労働、有給休暇、金本位制の停止、フラン=ブロックの形成など。金本位制や、ブロック経済の形成など比較しやすいポイントを盛り込むことが大事です。


第3問

2014年以降、第3問は中国史を軸とした400字の大論述となっています。今回は頻出テーマである洋務運動に関する問題を作ってみました。文章中の”表面的な改革”という言葉は洋務運動について記述する上で欠かせない要素で、儒学に基づく価値観を維持しつつ西洋の軍事や技術が導入しようとしたことを記せば十分でしょう。文章序盤にある”対外戦争と内乱”はアロー戦争と太平天国の乱を示すもので、北京条約が西欧列強の中国進出を助長したこと、反乱鎮圧時に漢人官僚率いる郷勇が台頭したことも覚えておくべきです。この改革の失敗が清仏戦争、日清戦争での敗北で明らかになったことも抑えておけば、高得点の狙える論述ができると思います!


世界史予想問題いかがでしたでしょうか?

私(編集長)は受験前日に当時の予想問題記事を見て、当たったらラッキーのつもりで全部解きました!

結果的に当たりませんでしたが、こんな素人が作った予想問題もちょっと興味を持つほど余裕があると思って気持ちが楽になった思い出があります!


次回は部員の試験当日の様子を赤裸々に語ります!乞うご期待!

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