CRIMSONブログをご覧の皆さま、こんにちは。4年DBでディフェンスリーダーを務めています直江綾太郎です。現在チームは夏オフ期間に入っており、このようなご時世ではありますが各々つかの間の休息時間を満喫しているのではないでしょうか。
さて今回初めて幹部ブログを書かせていただくということで何について書こうかと悩みましたが、今回は自分が「ディフェンスリーダーとは何か」について書かせていただきます。
以前遠藤ヘッドコーチに「オフェンスとディフェンスは何が違うのだろうか?」と問いかけられたことがあり、「オフェンスは11人全員が相手に勝たなければボールを進められないのに対して、ディフェンスは11人の内1人でも相手に勝てば止められる。」と話してくださいました。具体的にはオフェンスはOLの完璧なプロテクション、QBの狙い通りのボール、WRのキャッチが完成して初めてボールを進められますが、ディフェンスは他全員が負けていたとしても1人のDLが目の前のOLをかわしQBサックできれば止められます。ここまで本質的な違いを今まで考えたことがなかったのでこの遠藤ヘッドコーチの言葉はずっと心にとどめています。
このような違いを踏まえたうえで、ディフェンスリーダーの役割とは何だろうかと考えるようになりました。オフェンスを1つにまとめるオフェンスリーダーの存在が不可欠であるのに対し、ディフェンスリーダーは必要なのか、必要ならばその役割とは何だろうかと考えました。
そして今の自分がたどり着いたディフェンスリーダーとしての役割が2つあります。
1つ目は(というよりディフェンスリーダーになる必要条件かもしれませんが)自分自身がチームのエースになることです。相手を個人の能力で打破するディフェンスの長を務める以上、誰よりも自分がタックルする、誰よりもインターセプトをする、誰よりも相手から恐れられる選手になり、自分自身の背中で引っ張る姿がオフェンスに比べて求められていると思います。
2つ目は司令塔であることです。オフェンスの司令塔とはまとまりを作る役割であるのに対し、ディフェンスの司令塔はメンバーのパワーを最大限引き出せるようにマネジメントする役割だと思っています。作戦を生かす、メンタルを戦闘モードに引き上げるなどなど目の前の相手を倒すことだけを考えているディフェンスメンバーが最大限のパフォーマンスを発揮できるように操ることを求められるのがディフェンスリーダーではないでしょうか。
自分自身が暴れまわる兵でありながら、同時に全体を操る指揮官であること、これがディフェンスリーダーに必要な能力だと思っています。
これが「ディフェンスリーダーとは何か」に対する現在の自分の考えです。もちろん今後ずっと同じ考え方のままだとは思っていませんし、いかに変化していくのか楽しみでもあります。
秋シーズンは暴れまわるディフェンス陣にご注目ください。今後とも変わらぬご支援、ご声援のほどよろしくお願いいたします。