CRIMSONブログをご覧の皆様、こんにちは。
2021年CRIMSONの主務を務めます4年MG伊藤佑一郎です。
私の考えを素直に綴ります。
体育会は未だに「勝利への泥臭い努力、組織への忠誠・貢献・犠牲」といった言葉で片づけられる現状があります。事実として、体育会は毎年幹部が交代し、4年で現役部員が総替わりしてしまうため、毎年毎年の運営で手一杯になってしまいます。時代も変わり技術も発達し、現在のCRIMSONの内情を覗けば、そのような言葉では片付けられないことがあるのは間違いないです。それでもやはり、勝手に固定化されたイメージは強く、当事者の部員もそれらの言葉に従って動いてしまうようにも感じられます。私はその中のチームスタッフですから、事実として勝利には間接的にしか関われず、特に勝利のための「貢献者」としての側面が目立ってしまいます。
ただ、これらの事実は、私にとって大変むず痒くて仕方がないです。
マネージャーに転向した当初から最近まで、マネージャーの動詞として使われる「運営」「管理」という言葉には「-(マイナス)をなくす」要素が強く、「+(プラス)を生み出す」要素が弱く、違和感を持ちながら新たなことに取り組もうとしては挫折する日々でした。しかし、人工芝の計画も本格的に動き出した2019年のその暮れに「自分がOBになってもCRIMSONを誇れる団体にしたい」と、ふと思いました。
そこから自分の中で何かが少しずつ変わりました。冷静に自分の団体を見れば、年間たくさんのお金が動き、コーチ含め100人近い人が所属し、50年以上の歴史があり、関係者は数えきれず、関わる人も体育会ならではのいい熱さがあるという、非常にポテンシャルのある組織です。非営利であること、担当者の任期は4年間であることなどを除けば、体育会はスポーツ事業を中心事業とする企業と持つ要素はほとんど変わらないはずです。
そして私は、このCRIMSONという50余年続く組織の「経営者」としての視点を持ち、持続的に成長し、勝利し続け、誰もが誇るCRIMSONの土台を作るというミッションを、ほんの最近得ることができました。また、一橋大学商学部のディプロマポリシーを参考にして言えば、大学で学んだことを単に知識のレベルにとどめるのではなく、直面する問題の解決に向けその知性を創造的に動員するという、強い実践思考を持ち、「経営者」の視点に立ち組織を動かすことこそ、「一橋大学×体育会」の真のカタチなのではないかとも思っています。
幹部ブログ1周目、この考えについて話す気はあったものの、悩みました。様々な新しい取組みを進め、構想を練りながらも、この場で堂々と単純明快に語れる程、先の構想の全貌がはっきりと見えていないからです。ただ、僅かでも、一橋体育会をアップデートする道が今見えてきた事には間違いないです。残された時間で脳が焼き切れるまで考え実行することを宣言すると共に、これを機に同志が集い、意志が引き継がれ、泥臭さ・忠誠・貢献・犠牲などで片付けられる時代が幕を閉じることを祈り、幹部ブログの1周目を締めます。